ゼクシィ。
知らない人はいないだろう。
「プロポーズされたらゼクシィ!」
というキャッチフレーズなどで結婚を全力サポートする雑誌だ。テレビでも広告を打ち、電車の中でも広告が貼られていることがしばしば。
売れているのか?
コンビニを経営する友人に聞いてみたところ、
「年中安定で売れてるねぇ〜。数はそれほど多くはないけど。」
まあそんなもんだろう。結婚なんてほとんどの人が一生に一回。プロポーズされてからゼクシィを買い、結婚生活が落ち着けば必要のなくなる雑誌である。そのくらいに考えていた。
いつもキャッチーなCMが…
だがしかし。
「プロポーズされたらゼクシィ!」
わかったわかった。テレビでは鬱陶しいくらいにこのフレーズが繰り返される。雑誌界でTV-CMで常に広告を打てるほどの雑誌がこの世にいくつ存在するだろうか?
ほとんどない。
ゼクシィは購入するのはごく一部の結婚前後のカップル。しかも、人生に一度のその期間のみ。僕が買うとしたら1冊か2冊だろう。さらに莫大な投資が必要なTV-CMを何度も何度も。しかも起用しているのは有名女優ばかり…
こんな事を考えるのは僕だけなのか?プロポーズされるためにゼクシィチラつかせちゃう系女子が多いのか?はたまた日本という国はいつでも結婚オンパレードな夢の国なのか?僕が知らないだけなのか?
いやそんなはずはない。
ゼクシィという購入する期間が限られているはずの雑誌がこんなにテレビに出て、利益が出せるはずがない。気になって仕方がない。少し調べてみよう。
他とゼクシィは全くの別物!
ゼクシィの形態はほかの雑誌とは全くの別物だった。簡単に言うとゼクシィは広告収入による収入が多かった。最近はやりのYouTuberや、広告代理店、ブロガーなどの「アフィリエイト」とも近い収益形態だった。
ゼクシィは結婚を控えたカップルに結婚に必要な”ありとあらゆるもの”を紹介している。式場、ドレス、アクセサリー、ジュエリー、メイク、ヘアサロン、ネイルサロン、引出物、演出、結婚に必要なものを女性に聞けばわかることだが、あげたらきりがないほど数多く存在する。ゼクシィは上手いことまとめて情報を紹介する情報誌。つまり広告情報誌なのだ。
ゼクシィほどブランディングが完成していれば、その情報誌に式場の名前が乗ると言うことは光栄なことだ。式場、ドレス店、サロン、ジュエリーショップなどは、
「これだけ払いますから載せてもらえませんか?」
こぞって頼みに来るのだ。ゼクシィの編集部への取材は何度か行われ、メディアに取り上げられているようだが、本気で結婚をサポートするために全力を尽くす編集部らしい。
それがここまでのブランドに。正直ほかの雑誌と違い、経済的に見るとダントツで強い。普通の雑誌であればモデルにお金を払い、広告もちょい載せ、紙面の売り上げて利益を作り出す雑誌も多いなか、ゼクシィは違う。極論、全面広告誌あるがゆえに雑誌売り上げが不調な期間があれども利益にはほとんど関係ない。
広告収入から見ると無敵とも言えるサイクルだった。
スッキリ
広告メインという形で独特のサイクルであるから、限定的な顧客にターゲットを絞っていたとしても回っていくスタイルだと知り、納得と同時に尊敬に値した。
しかし、編集部の頑張りなしには信用が得られないのも事実。積み上げてきた歴史があるからこそいろんな方面から強い雑誌だと言うことも忘れてはならないが。
見事だ。
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